平川:では、よろしくお願いします。
小坂:よろしくお願いします。
平川:ジャイアンツに入って迎えたキャンプも4日進みましたが、どんなお気持ちですか?
小坂:気持ち・・・正直ばたばたしてますね。
まず環境に慣れることが第一だったので、慣れるために周りは見るようには
してるんですけど、周りを見る余裕もないような状態で、一日過ぎるのも、
9年間やってきましたけど、一番長いというか、プロ入って一年目と同じくらい
一日一日が長くて、しかも日本でいちばん伝統のある球団じゃないですか。
ですから、そのチームに突然っていったら失礼ですけど、入団して、いざ
入ってみれば、報道陣はいつも見てるより倍の倍、さらに倍って感じですし、
リーグは変わったし、周りにいる選手は、ねえ、いつも全国区の番組に映ってる
選手ですから、なんか不思議な感じですね。
平川:なにかこう、印象としても感想としても「わー今こんな中にいるんだ」って
感じですか
小坂:そんなところですね、ええ。ですから巨人にトレードって決まったときに、、
なんと言ったらいいのかな、変っていったら変な感じなのかな、うーん
「 巨人?
( ゚д゚ )」って感じでしたね。
平川:(笑)
小坂:はい。正直。
平川:あの移籍の発表も、我々もそうなんですけど非常に急だという印象だったですね。
小坂:まったく突然だったので、前日までは、午後3時に契約で、千葉マリンスタジアム
に来なさいって言われてたんですけども、それが2転3転しまして、で12時に
新宿まで来てくれと言われて、そのあとはもう、、ま突然という形で、
新聞に書かれた通りなんですけども。
ほんとに突然、うん。
平川:めまぐるしいというか急転直下の一日だったんですね。
小坂:そうですね、トレードと言われてその日にすぐ入団会見だったので、
わざわざ迎えにまで来ていただいて、それで、球団事務所まで行ったですね。
「あ、巨人だ」「巨人だよ」と思いながら。
平川:小坂さんの中で、とまどいもあった中一員になった訳ですが、
「あ、やっとこれで巨人の一員になったなあ」という実感はどのあたりから?
小坂:いや、まだ正直ないですね。
平川:まだないですか。
小坂:はい。 ・・・やっぱりある程度環境に慣れて、であとはまあ、、
まず、ある程度日数かかると思うんですよ、認めてもらうまでには。
ですからそれで認めてもらえないかもしれませんし、認めてもらえるかも
しれませんけども、ある程度やっぱり時間は必要ですし、自分としても
認めてもらいたいですし、でもある程度やらなくてはやっぱり
一員になったんだなあとは思えないと思います。
平川:YGの帽子を被ったりユニフォームに袖を通しただけでは
実感は本当の意味ではわかないと。
小坂:実感というかユニフォームを着た時には正直、ほんとに驚きというか、、
ほんとに驚いて、しかもすごい重い背番号いただいたので、それに自分の名前
入ってるじゃないですか。
すごい重いっすよね。
平川:伝統ある球団プラス背番号自体の大きさというか、数字は小さいんですけども、
重さというね。
小坂:そうです。重くて重くて。ずっしりと。
ずっしりときてます。
平川:そうですか。
平川:ルーキーのときと同じ位という表現ありましたけども、迎えた10年目の新天地での
キャンプ、ここまで振り返っていかがですか。
小坂:うーんそうですね、さっきも言ったようにほんとばたばたですよね。
また違った環境に来てるので。でも同じ野球をやってたんですけどね。
前にいた球団では9年間いて、その球団のキャンプのタイムスケジュールが
あったんですけど、また巨人に来たらこっちでの規則であったり決まりごとが
いろいろあったりするんで、違った部分で慣れなくちゃいけないんですけど。
ですから、、、何でしょうね本当に、新人の、10年目の新人という感じです。
平川:小久保選手はダイエーホークスから移籍してきて、最初戸惑ったというような
話も聞いたことがあるんですが、今シーズンからキャプテンに就任して、
そのあたり小坂さんになにか気遣ったり声をかけたりということがあったんじゃ
ないかと推測するんですが、いかがですか。
小坂:知り合いの方を通じて、小久保さんに連絡をさせていただきました。
今度移籍することになりましたので、よろしくお願いしますと電話でまず
ご挨拶させていただいて、「いろいろ戸惑うことあるだろうけど、なんかあったら
いつでも声をかけてくれ」というように言っていただきましたので、その点に
関してはすごくありがたいですし、心強いと思っています。
平川:キャンプに入る前に合同自主トレがありましたよね、その時の印象は
いかがでしたか。
小坂:印象は、まず球場行ったときに「あ、ここがよみうりランドなんだ、
いつもテレビに映ってる球場なんだ」と思って、「この場で挨拶できる」
と思って、キャンプで初めて顔合わせるより、自主トレで顔を合わせることが
できたので、自分としては非常に助かりましたし、合同自主トレという形も
新人の時以来だったので、あの新鮮さが戻ってきたような感じでしたね。
平川:やはり少しは気は楽になったほうですか?
小坂:前もってみんなに挨拶できたので、多少は・・・まあやろうとしてたことの
一つに選手への挨拶があったので、それはクリアできたかなと。でもまだ
やることは沢山あるぞという。
平川:体調・コンディショニングの面ではどんなキャンプにしたいですか?
小坂:鍛えることもそうなんですけども、やっぱりまず上に残んなくちゃいけないので、
その中でとにかく自分の持ってるものを一生懸命出して、アピールというか
一生懸命動いて、一生懸命練習して。どうこういえる状態というか立場でも
ないので。本当にもう、どういう形でもいいから残りたい。
怪我しないで、しっかり自分を鍛えて、学べるものは学んで、環境に慣れられる
部分はきっちりと慣れていきたいなと。
平川:我々は小坂さんを実績十分とみて取材してるわけなんですが、それでも「上に」
「残らなきゃ」という意識は大きいんですか?
小坂:それは勿論です。実績は前の球団でのことであって、またゼロからですから。
10年目にしてまた違ったユニフォーム着て、また違った環境っていうか、、、
環境環境って言ってほんとに、ねえ、早く慣れろよって言われるかも
しれないんですけども、でも昨年までの成績は度外視で、それは本当に
関係ないので。
キャンプ始まってまで4日しか経ってないんですけども、正直プレーなんかも
全然何も手につかない状態ですんで、本当ばたばたしてるんで。
平川:そうですか。そんな印象は全然受けませんでしたけどねえ。
小坂:ばたばたしちゃいけないんでしょうけど、でもやっぱりまだ時間かかるのかなあ
と思いながらも、でもそんなことは言ってられないなという部分もあるので、
そこはうまくやってかなきゃいけませんし。
平川:ロッテ時代の小坂さんからみたジャイアンツはどんなチームに映ってました?
小坂:交流戦ですか?
平川:今までのイメージでもいいですし。
小坂:今までですと正直言ったら年にオープン戦で1試合できるかできないかですよね。
千葉マリンスタジアムでもジャイアンツ戦となったら3塁側が埋まるんですよ。
ですからオープン戦といえども球団の営業サイドとしてはぜひやりたいという。
平川:(笑)
小坂:どんな風が吹いてもやるべきだと。
ですから16Mとかの風の中で2、3試合やった経験があるんですけど、
それでもお客さん見にきていただけるんで。昔から交流戦交流戦って
ずーっと訴えてきて、球団とかは絶対やりたいという部分もあったと思いますし。
平川:それだけの強風だと名手小坂さんといえどもフライ捕ったりするの
大変だったんじゃないですか?
小坂:あれはちょっと予測できないので。正直。はい。大変です。
平川:ファンの多さという面も。
小坂:ファンの多さもそうですし、何といってもあのジャイアンツのユニフォームですから。
小さい頃あのブラウン、あ・・今はブラウン管じゃないっすよね(笑)
平川:(笑)テレビ画面がね。
小坂:昔はブラウン管でしたよね。
平川:そうでしたね。
小坂:それで映ってたユニフォームが生で見れるってのは一野球ファンとしては
嬉しいことでしたし、かといって同じ場で野球ができるので、嬉しい反面
どきどきする反面、どういう野球をやってくるんだろうと思いながらも、
ベンチにはあ、生のあの人がいるって感じで、ええ。
実力のある選手の沢山いる球団なので、年に1回しかできませんでしたけど
すごく興味を持って見てましたし、昨年の交流戦では怪我してて出られなかった
んでしたけど、後ろで見ててやはりその場に立ちたかったなあと思いましたし。
、とにかく、まあ、いつ見てもユニフォームが映えるなという。
平川:ユニフォームに対する憧れといいましょうか、伝統のという。
小坂:憧れっていうか、あの僕プロ野球選手になれると思っていなかったので、
正直プロに対する憧れってのはあったんですけど、実際自分がなれるっていう
部分に対しての憧れはなかったんですよ。ですからでも、昔は試合を
見に行って、プロ野球のユニフォームをスタンドから見てると、テレビで
見るのと生で見るのではまた全然違うので。
平川:まして対戦相手ですから目の前で見られますもんね。
小坂:はい。まあ、すごく新鮮ですし嬉しかったですし。
平川:そうして見ていたユニフォームを着てリーグも変わって戦うわけですが、
今シーズンの抱負を聞かせていただけますか?
小坂:まずはベンチに残ることが第一目標で、やっぱり何らかの形でチームにプラスに
なることをしなくちゃいけませんし、自分のできる範囲というか、やっぱり
できないことはできないので、僕にホームラン打てって言われても
ホームラン絶対打てませんので、お役に立てるところで一生懸命どんな形でも
チームにプラスになることをやりたいですし、そういうことができることに
よって、少しずつでも認めてもらえればいいと思いますし、やっぱり
去年までいた球団からトレードという形で巨人にお世話になったわけですから
正直恩返しがしたいです。何らかの形で恩返しをしたいと思ってます。
平川:特にファンの方たちは小坂さんの足に注目してると思うんですが?
小坂:やっぱりどうしても、そういう部分で期待されると思うんですけども
その中でどんどん結果を残してかなくちゃいけないので、すごいプレッシャーは
ありますけど、自分でもこういう場で野球できることってのは一生にほとんど
一度あればいいと思うんですよね。
平川:うん。
小坂:一生に一度あるかないかですから、これも自分を大きくさせてくれる
経験の場だと思って。でも経験の場だけで終わらせちゃいけないので、
その中でチームのお役に立たなくちゃいけないと思いますし、伝統というか
常勝ということがついてまわる球団ですので、それに少しでもお役に立てる
プレーをしたいと思います。
平川:ダイヤモンドを駆け回る小坂さんの今シーズンのプレー、期待してますので
頑張ってください。
小坂:そうですね、そうできることを、自分自身にいい意味でプレッシャーをかけて
日々一生懸命プレーしたいと思います。
平川:ありがとうございました。
小坂:(礼)
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665 :代打名無し@実況は実況板で :2006/02/08(水) 02:27:23 ID:Pi8vXLHm0
正直読みづらくてすまんかった
考え込みつつ言葉を選んでときどき上目遣いになるこさっちを想像して
乗りきって貰えると有難い
インタビュー明けの中継アナ(上重)には
「独特の小坂ワールドといった感じもあるインタビューでしたが」と言われていた
Pi8vXLHm0さんありがとうございました。